PHS

PHSの端末例 ドコモPHS 633S (シャープ)・ウィルコム AH-K3001V (京セラ)・同 WX310SA (三洋電機)

PHS (ピーエイチエス、: personal handy-phone system[1]) とは、無線通信により、移動した先で長距離間の通信を行うシステム、またその電話機自体や、それによる移動体通信サービスのことを指す。日本発の通信規格である。

パケット通信、カメラ付端末、スライド式キーボードなどは、携帯電話に先行してPHSの端末において実用化された[2]

PHSは無線機の一種であるため、日本では電波法により規制されている。日本国内で一般に流通しているPHSは、電波法令により規定されている技術基準に適合していることを示すマーク (技適マーク) が刻印されている。

日本では1995年7月1日に東京・北海道地区でサービスが開始され、2023年3月31日にPHSの音声通話・データ通信サービスはすべて終了した[3]

2006年には全世界で契約件数が1億件となったが、そのほとんどは固定電話網の代替として普及した中国で、のちに中国政府がPHSの電波を携帯電話に割り当てる方針をとったことで日本国外のPHS市場も縮小していった[4]

  1. ^ 通商産業省機械情報産業局 監修、データベース振興センター 編『データベース白書 1999』データベース振興センター、1999年、434頁
  2. ^ 日本の通信技術“世界初”だけでは通じず PHS、キャプテン…営業戦略も重要”. sankeibiz. p. 1 (2015年4月23日). 2022年1月21日閲覧。
  3. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「:2」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  4. ^ 日本の通信技術“世界初”だけでは通じず PHS、キャプテン…営業戦略も重要”. sankeibiz. p. 6 (2015年4月23日). 2022年1月21日閲覧。

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