BLISS

BLISS1970年ごろ、カーネギーメロン大学の W. A. Wolf、D. B. Russel、A. N. Habermann が開発したシステム用プログラミング言語である。数年後にC言語が登場するまでは、システム記述に最も適した言語とされていたが、C言語に取って代わられた。C言語が登場した当初、ベル研究所では BLISS と C のどちらがよいかという議論が行われた。

BLISS はデータ型のないブロック構造方式の言語であり、文ではなく式を基本構成要素とし、例外処理構文、コルーチン構文、マクロなどを備えている。goto文は持たない。

その名称の由来には諸説あり、"Basic Language for Implementation of System Software" の略だとか "System Software Implementation Language, Backwards" の略(書かれている通りに逆転させる)だとか言われている。開発者の Bill Wolf の名前から "Bill's Language for Implementing System Software" とも言われる。

カーネギーメロンで開発されたコンパイラ最適化を多用していることで知られ、その開発を元に古典的著作 The Design of an Optimizing Compiler が生まれた。

DECは、PDP-10PDP-11DEC AlphaItaniumVAX 向けにBLISSコンパイラを開発しており、1980年代には社内でも多用していた。VMS オペレーティングシステムのユーティリティプログラムの多くは BLISS-32 で書かれていた。


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